長野市箱清水にある「栄心堂」さんの「栗中華」をいただきました。
まず「中華」という名前に興味をそそられますが、この地域には同名のお菓子を作る他のお店もあるとのこと。

調べてみると、このお菓子の原型が「中華饅頭」と呼ばれ、藩主に持ち込んだ奥女中の名前をもじって名付けられたそうです。
地域に根付いた歴史あるお菓子なんですね。

形状は、楕円形のどら焼き生地1枚で包まれた和菓子です。中には甘さ控えめの小豆餡と、大きめの栗甘露煮が一粒入っています。

しっとりとしたどら焼き生地に、小豆餡の優しい甘さが相性抜群。
そして、栗甘露煮は少し歯ごたえを残しており、全体のバランスを引き立てています。
栗も美味しいですが、粒あんの風味が特に印象に残りました。
シンプルでありながら、地域の歴史や愛情が詰まったお菓子で、長く愛される理由が分かります。
名前にひかれて手に取りましたが、期待を裏切らない素朴で美味しい一品でした。
▼「栗中華」 原材料名
小麦粉(国内産、米国産)、砂糖、卵、北海道産小豆、栗、米粉、澱粉、はちみつ / 重曹、トレハロース